栃木レザーを使った革製品│b3 Laboオンラインショップ

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「革小物って使ううちにどんどん色が深まって、ツヤが出てくるらしい!」
「最もエイジングが楽しめるのはヌメ革やナチュラルカラー!」
「毎日使うお財布は経年変化を楽しむのにもってこい!」

その通りです!
そしてこうなります!

使い始めて1ヶ月、もはや気のせいで自分を騙せなくなってきたくっきり日焼け。

革財布を日焼けさせる犯人

人間の肌を焼く紫外線だけでなく、屋内の蛍光灯でも少しずつ日焼けが進みます。
もちろん経年変化の一つですし、昔ながらのタンニンで鞣された革の証です。一般に広く使われるクロム鞣しの革ではこういった味わい深い変化は起こりません。
革に含まれているタンニンが光にあたったり、空気に触れることで色を濃くしていきます。

当然、光が遮られたフラップの下は変化の進みが遅くなります。
こうしてTシャツ焼けならぬ、フラップ焼けの完成です。
(お店のスタッフはこの問題でいつも泣いています。)

色の境目をなくしたい!

小さなお財布なら、今や百均でも手に入る(百円ではない商品ですが)、UVライトで焼いてしまいましょう。
元の色に戻すのではなく、全てを均一に焼く方法です。
ちなみに、ハイブランド専門の修理工房さんには大きな日焼けマシーンがあり、新しく作ったパーツと残したパーツの色を合わせてくれます。

今回はパーツを焼くのではなく、本体まるごと焼いていきます。

すでに焼けている場所にはカバーをかける

写真に残っていませんが、色の濃い部分はコピー用紙でUV光を遮りました。
境目はぼやけているので、何度も確認しながら、ずらしたり、境目はティッシュで弱めの光を演出してみたり……
ずっと同じ位置で露光していると、今度は別のくっきり焼けになってしまいます。

ある程度日焼けが進んだところで全体焼き

全部で6時間ほど焼きましたが、カバーをかけていたのが4時間、カバーを外して全体を焼いたのが2時間程度です。

つやつやの小麦肌に

我ながら素晴らしい焼き上がりです。お財布のフラップ部分にあった色の境目はほとんどわからなくなりました。

難点は、UVライトのサイズによって焼ける大きさに限界があることでしょうか。
この成功に気を良くし、日焼けした長財布をお借りしてみたのですが入りませんでした。お役に立てず残念です。

焼く前、焼いた後の色の変化

体感になってしまいますが、日焼け実験前と後の日焼け度はこんな感じです。
限界まで焼いた時の色を100としています。

実験前実験後
焼けていた部分7585
白かった部分2080

色差が55→5まで縮まったのですからまずまずの成果が得られました!

この残りの色差5は、また日々お財布を使って、少しずつ焼いていくうちに少しずつ広がっていくかもしれません。でももう55まで広がることはないでしょう。

ナチュラル革(ヌメ革)をきれいに経年変化(エイジング)させたい方へのご提案

徐々に、自然に色が変わることを望まれる方には邪道かもしれませんが、1週間~10日ほど、陽のあたる場所にお財布を広げて焼いてから使うのもひとつの方法です。

特にヌメ革を使ったお財布(参考商品:馬革/内側に白ヌメを使ったHWM二つ折り財布 https://b3labo.jp/?pid=166858806 )は、この先内側をほとんど焼かずに使っていくことになりますので、小銭入れにも詰め物をして開いておき、最初に焼き色を入れると良いかもしれません!

※ブルー・ピンク系の色は特に退色しやすいので、そちらの面は焼かない工夫をお願いします。一概に言えませんが、黒・赤・ブラウンは比較的退色に強く、グリーンは中間なことが多いです。

HWM二つ折り財布

世界的に有名なコードバンのタンナー「新喜皮革」が作り上げた新しい馬革がホースワックスミルド。馬という生き物を表現したかのようなワイルドな風合いの仕上がりが魅力です。こちらもタンニンレザーなのでワックスが剥がれなじんでいく変化とともに、馬革/牛革両方の経年変化(エイジング)が楽しめる製品です。
商品はこちらからご覧ください。